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今治市・ヤマハU30Wnの作業まとめ
ヤマハU30Wn、木目がかわいい大型の高級アップライトです。
以前修理させて頂いたお方のご自宅のピアノです。

令和元年が最終調律ですが、おそらくそのときに、すでに虫食いがあったようで、ピアノ用の防虫剤が大量に入れられていました。(画像の5倍くらい)
なんとなく、ずっと掃除してなかったような印象で、防虫剤より、まず掃除をした方がよかったように思いますが、いろんな事情があったのでしょう。。

そのまま帰るのも気持ち悪いので、とりあえずざっと掃除とキーピンを磨きました。
またお納めするとき、本格的にもう一度掃除します。
最初、開けて見るまで、私も虫食いがあるとは思わなくて、掃除をするのに鍵盤をあげると、ホコリと大量の防虫剤で、アクションの方も、コンディションがよくなくて、その場で状態をお見せすると、虫やほこりに驚かれてショックな表情をされて、『このままにしていくのは、よくない』ということで、その場で修理を決めて下さり、修理にすぐには入れないけど、ご多忙なお客様と相談して、そのままお引き取りさせて頂きました。
元々、ものすごくいいピアノなのに、すごく弾きにくくて、なにもなされていない感じがすごく悲しくて、この機種のピアノの良さを戻せるよう、着手は少し先になりますが、しっかり修理していきます。
早速、アクションを解体します。

パッと見たら、きれいなアクションですが、

結構カビが付着しています。

お伺いしてピアノの音を鳴らすと、すんごい重たくて、ハンマーの動きも悪かったのですが、バットスティックしているようです。

鍵盤関係は、虫くいの被害がありましたが、アクションの方は、ダンパーも含めて、虫食いはなさそうで一安心です。
アクションは、湿気に対する修理がメインになりそうです。
以前別のピアノの修理やその後、調律でもお世話になっていて、今回のピアノは、ご自宅のピアノです。同じお方からのご依頼で、とてもうれしく思います。
ピアノの状態を説明させて頂くと、迷わずの場で修理を決めて下さって、お気持ちを裏切らないよう、しっかり修理していきたいです。

力がなくなってるな~と思って、ジャックスプリングの交換することにしました。

そんなに劣化してなさそうですが、交換しようとすると、根本でぶちっと千切れてしまうかんじで、先ず、古いスプリングと接着剤をきれいに取り除いて、

スプーンを磨く→ジャックも磨く→スプリングを取り付ける→ウイッペンを取り付ける…、という作業を繰り返して、ジャックスプリングを交換しました。

カビもいたるところに付着しているので、

きれいに取り除いています。

ジャックスプリングの交換が終わりました!

ウイッペンの間隔も揃えて、新しいスプリングが気持ちいいです♪
新しいスプリングになって、ジャックスプリングの動きかたひとつで、連打性が激変するので、弾きやすさもアップすると思います!

カビの付着と、クロスがなんだかガビガビが気になるので、交換しておこうと思います。

古いクロスをきれいに取り除けたので、

裁断したダンパーレバークロスをぴしっと貼り付けます。

ダンパーを取り付けて、高さや間隔もちょびっと修正しました。

なぜかちょっとほつれ気味のハンマーレールクロスが気になって仕方ないので、

貼替て、レール類を取り付けました。
新しめのピアノですが、まだまだ使っていくご様子で、なるべくまた修理がないように、トラブルなく使っていただかるといいな、と思いながら、作業を見極めて、修理しています。
。

まずはバットスプリングを交換しました。
後でセンターピンは交換しますが、スプリングも新しくして、バットが一番よい状態になるようにしておきます。

カビたブライドルテープも新しくしました!
お家は風通しもよさそうで、それでもピアノはカビるみたいです。
かわいい木目のピアノですし、内側からきれいにして問題なく使っていけるよう、作業を進めています。

錆びていたので、いろいろ気をつけながらピンをぬいて、センターピンを交換しました。
バットスプリングも交換しているので、フレンジの動きが抜群です。重たかったタッチも改善していると思います。

ハンマー関係の修理がおわったので、

ハンマーを取り付けました。あと少し、走りや間隔など、見直したら、アクション修理が終ります。

フレンジコードを貼り付けました。
溝にきちんとハマるように、コードの先がバサバサにならないように、気をつけます。

きれいに貼りかえられました。これで安心です◎

走りや間隔を見直して、ブライドルテープを取り付けて、アクションが完成しました!
結構合わせにくくて、四苦八苦しました。お納めした時、きちんと本体に合っているといいのですが。
実際に解体してみると、見た目よりも湿気ている感じで、修理して重たさぬけて、繊細に反応するアクションになっているといいな。

ブッシングクロスが虫食いの被害にあってて、貼りかえます。

古いクロスを剥がしていきます。
ささくれないように気を付けて、完全に古いものをとりのぞきます。
何となくきれいのするのは簡単ですが、接着剤が微妙に残りやすくて、それがきれいになりにくくて、毎回時間がかかっていたのですが、ちょっとひらめいて、だいぶ作業がスムーズになりました。
使わている接着剤によって違うと思いますが、ヤマハのこのタイプならいけそうな気がして、そしたら作業がよりやりやすくなります。
ブッシングの交換は、消耗だったり虫食いだったり、よくある身近な修理ですが,かなり根気がいって、鍵盤屋さんに頼んだり、オーバーホールしてるピアノで消耗してガタついていてもそのままだったりするくらい、単純ですが、きれいに貼るのはちょっと大変です。
少しでも作業しやすいと、お客様の負担が減って修理のハードルが下がって、ピアノを良い状態に維持しやすくなります。そしたらいい状態でピアノを弾いて、お客様も喜ばれると思うので、同じ作業でも、いつもより良い方法を探しています。

ホールの奥に、虫の蛹が埋まっていたりするので、それも見落とさないようにします。

フロントもよい感じできれいになりました!
虫の被害は鍵盤部分に多くて、前の調律師さんが相当防虫剤を入れていたのですが、先ず掃除と、古いクロスに潜んだ虫たちを根本からクリアにして、虫をよせつけないようにしたいです。

バランスのブッシングクロスを貼りました。

穴を通さないタイプで、深さをきにしつつ、切り口もきれいに、左右の高さも合わせて…と、気にするところがいっぱいです。

フロントのブッシングクロスを貼りました。
深さを気にしたり、切り口を気にしたり、バランス同様、きれいに貼れるよう、気をつけました。

フロントのブッシングクロスを貼りました。
深さを気にしたり、切り口を気にしたり、バランス同様、きれいに貼れるよう、気をつけました。
。

バランスも、

フロントも、ブッシングクロスの接着が乾いているので、深さや切り口など確認しながら、貼りごまをとりました。長すぎるとスティックしたりするので、要チェックです。

白鍵も、

黒鍵も、鍵盤の汚れが顕著です。鍵盤はピアノを弾くために必ず触れる部分なので、きれいにします。

黒鍵は、サイドも汚れている模様です。

一本一本丁寧に磨いて、サイドの黒ラックも塗り直しました。

白鍵も磨いて、

黒鍵も磨いて、

消耗しにくい処理をして、鍵盤が仕上がりました。
調律だけの予定だったのに、思いがけず虫食いで、以前別のピアノも修理させていだいてて、『ピアノに修理が必要なことがある』ということはご存じだったとはいえ、御負担のあることなのに、その場で修理を決めて下さって、その信頼に精一杯お応えしたく、コツコツ作業させて頂きました。
後はお届けして、また心配なく弾いていけるよう、しっかり仕上げます。

修理のお引き取りをさせて頂いたときも作業していましたが、再度掃除して、バランス・フロントパンチングを交換しました。

お忙しい合間をぬって時間をつくってくださって、今日は12時までのお約束だったので、ご迷惑とならないよう時間を気にしつつ、粗整調と一回目の調律を行いました。

昨日大筋は合わせているので、何度も調律と整調をして、ピアノを整えました。

最後、ペダルを磨きます。

ピカピカになって、作業が終わりました。
今日は奥さまとお話しして、虫がいたことに驚いていましたが、『おばあちゃんが娘のために買ってくれたピアノやけん』と、ご夫婦できちんとしたピアノを維持して、お孫さんに弾いてもらいたいそうです。
音楽がお好きなようで、それ以外にもいろんな趣味のお話しや、お子さん方がピアノなどを習っていたときのお話を写真も見せて下さいながら懐かしそうにお聞かせくださって、これからはお孫さんがピアノを弾くお話しをきかせてくださいね。
前々から虫が入っていたようで、ほんとに驚かれたと思うのに、その場で修理をきめてくださり、ありがとうございました。
動きが悪いころも今回しっかり治して、もう大丈夫です。
また、お孫さんが弾くピアノの音を一緒に楽しめますように。

今後ともよろしくお願いいたします!
