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2023/08/10

新居浜市・カワイOP32の張弦が終わりました。 

朝、お客様のお家に着くころ、ゲリラ豪雨にあって、雨女発動でした。 

まるで実の娘さんのようによくしてくださり、恥ずかしいやら、うれしいやら、いろいろとありがとうございました!

  

昨日、今日で新居浜市・カワイOP32の張弦の仕上げ→ピアノを起こすまで作業しました。 

 

アップライトは、張力を上げるまで、仕上がりが見えてこず、張力を上げた段階で、何となく仕上がりが見えるので、そこまで、張ったもののどうなってるかわからなかったりします。 

駒やヒッチピンに弦を密着させたり、コキ上げ、こき下ろし、チッピング、巻口を揃えて、と、何かを触ると、微妙に巻口がずれるので、行ったり来たり、ループで作業します。

 

なにをもって仕上がったかは、作業者次第というかで、どこを目指すか、また、目指したもの、見えているものを正しく修正できる技術があるか、それで仕上がりも変わってくるように思います。  

ずっとやってると、全然合わないな、と思ったら、違うとこやっててりして、なかなか根気のいる作業です。

 

低音です。

 

中音です。

 

次高音です。

 

 

高音です。 

 

 

 

三ツ割や、こき下ろし、弦のまくらの上の弦の間隔など、巻口も含め、ピアノを起こしてからも、何度もも直し、仕上ます。

仕上がりは、オリジナルよりは確実にきれいに張れてるし、おそらく普通に張れているかな、と思います。 

でも、それは最低ラインというか、当たり前のことです。

 

  

どの作業も、わたしにって、師匠の四反田さんの作業が目標で、特に張弦は四反田さんの想いも強く、そのまま受け継いでいるので、やり方も教わって、実際に作業を直接見たし、グランドもアップライトも、自分の目で仕上げられたピアノを見ているので、本物の仕事がどんなか知っていて、目線もかなり育てられています。

だからこそ、並みとか。ちょっときれいな仕上がりでは、まだまだなんです。

 

張弦の神様の張弦は完璧で、特に低音や中音の巻口が揃うこと、それをどのピアノでもできるのは、もしかしたら世界で四反田さんだけなんじゃないか、と思うこともあるくらいの仕上がりで、自分がやっているからこそ、どれだけのことをされているのか、とても尊敬しますし、そこを目指すことは、分かっても、見えても直せない自分と向き合うことで、なかなか近づけず、情けなく、こっそり泣くこともあったりするけど、完璧に弦を張ることは、美しい音がでる条件だと思っていて、今回の記録、感触を次に活かして、最高の張弦を目指していきます!

  

実はむかし、浜松にいたころ、張弦中に失明寸前の大事故を起こしたことがあり、『親には言わないでください!』って懇願したのに、ソッコー両親に連絡がいったらしく、仕事を休んで愛媛からすっと飛んできました。しかも、来るまで知らずで、両親と顔を合わせての第一声が、『なんでおるん?』で、でも、両親の顔を見たら、なんだかんだ安心したり、今後が不安だったり、堰を切ったように泣いきました。手術して、ひどい乱視で、右目の視力はかなり弱くて、でも、また弦を張るようになりました。

数年前では考えられなかったことですが、四反田さんに教えていただいた張弦の方法だと、ピアノも傷がつかず、目を傷つけるような事故は絶対に起きない、ほんとに無理なく張れる計算しつくされていた方法で、ほんとに尊敬しますし、事故後怖かった張弦も、全く怖くなくなって、こうして恐怖心なく全弦交換をすることができるのも、四反田さんのおかげです。

朝晩に、毎日コツコツ、地道に貼替ていた鍵盤のブッシングクロスも、今日全部終わったので、明日、夕方にとりあえず調律出来たらいいのだけれど。。

 

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