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江戸川区に移動、ヤマハW106Bの作業まとめ
いきさつ
新しいピアノが工房に搬入されました。

江戸川区に移動、ヤマハW106Bです。
今治市内の御主人様の御実家から、『修理、クリーニング、巻線の交換、消音器の取り付け』を行って、東京の江戸川区のご自宅へ納品するピアノです。
おばあ様が、いかにも黒よりは木目がよくて、とこのピアノを気に入られたそうです。
そうはいっても、大型の木目のピアノは当時もかなり高価なもので、今でも中古の市場で人気の高い機種です。おじいさまは今治の産業を支えてこられたお方だからお気に入りのピアノを迎え入れられて、今まで置いておかれて、良かったですね。
これからは柴田さんがずっと見てくれるから、ほんとによかった!と、晴れやかにピアノを送り出したおばあ様。
孫はカワイイけんね!これで孫がよろこばい!と、ずっと笑顔で嬉しそうだったおじい様。
ピアノを迎え入れるために娘さん方に、その意味と覚悟をしっかり伝えて話し合ったご主人様。
ただピアノがくる、というだけでなく、きちんと覚悟を決めてくださった娘さん方。
そして、周りの方々が調律師さんを紹介するよ、と言っても、ピアノにそこまでしなくても…と言われても、ブログなどを見て、私が作業したピアノに意味を感じて依頼を下さり、娘さんたちのために沢山悩まれて、ピアノを迎え入れるために道筋をつけられたお母様。
素人だから、とかではなく、本物の楽器のピアノを娘さん方に迎えたいという想いがあったのは、最初から分かっていましたから、ずいぶん仕様に悩まれて、それが親心で、お気持ち、ちゃんと分かっております。
もちろん、納品の後は責任をもって、定期的に調律にお伺いさせて頂きます。
作業は先ですが、一旦掃除だけは行っておきます。

さっと払っているので、比較的きれいですが、細かく見るとやっぱ汚れています。

何度も拭いて、エアーでホコリを飛ばして、きれいにします。裏の掃除はかなり好きです。

きれいになりました!
2階にあったからか、中もホコリはさらっとしていて、響板や駒の上などもきれいでした。
お問い合わせをいただいて、お受けするにしても納品後、不意のトラブルがあったりしたら、すぐに対応できないと困らせてしまうし、無責任なのでは…というのが最初の最初のハードルでしたが、師匠に相談すると、何かの時、トラブルがあったりしたら、師匠が対応してくださるという心強いお言葉を頂いて背中を押してくださって、そのお言葉がなかったら、お受けできなかったかもしれないので、本当にありがとうございます
そんな風に、ピアノが修理して納品されるため、一つ一つをクリアにしながら、ご家族でピアノを迎えるために前向きに相当話し合って、無事に工房に搬入されました。
しまなみpiano初の県外納品で、取り付ける消音器もよく知っているだけに、久しぶりの取り付けですが、どこまで生のピアノに近く取り付けできるかとか、巻線の音の悪さはお客様も分かるくらいなので、交換して本物のピアノの響きを感じていただきたいとか、想いはたくさんで、作業するのが楽しみです。
今回も、ご家族の皆様にとって大きな決断をしてくださって、でも、皆様でピアノを迎え入れられることを楽しみにしてくださっていて、一度もお会いしたことがないのに、信じてご依頼くださって、想いにお応えできるよう、しっかり作業していきたいと思います。
クリーニング (本体)

うち傷はありますが、汚れは少ないので、パッと見も、かなりきれいです。

屋根もくすんでいますが、

ポリッシャーで磨いて、すぐに本来の色と艶が戻りました。

元々、ほんとに稀に見る中のきれいさで、比べなかったら分からないくらいきれいで、チューニングピンに錆が全くないです。
元々の環境としては、海も近かったのに不思議です。

全体を磨いて、ピアノを寝かして、脚をとって、棚板をとりました。
磨くと艶感が違いますね◎

まだホコリを飛ばしただけですが、駒の上とかも、Gの卵など全くないです。
2階に置かれたいたから?いや、2階でも裏にしっかりGの卵がある時もあるし…
ここまできれいだと、遠くても持っていきたくなるお気持ちもわかります。

ペダル自体は錆びていますが、底板もきれいです。

きれいでも、一旦分解して、底板やついているパーツをクリーニングして、ペダルもピカピカに磨きました!
遠方に運んでいくことを考えると、他との兼ね合いをみながら作業の進め方もいつもと少し違う流れになりそうです。
。
巻線の交換

巻線が、お客様にも分かるほどにボン線で、ピアノを迎えるにあたって、せっかく念願の本物のピアノを迎え入れるのに、ただ、アップライトピアノを迎えるのではなく、音楽的であることにもこだわられて、迎えるにあたって、皆様で話し合われて、巻線を交換することになりました。
カタチだけでなく、音楽をするための楽器としてピアノを迎え入れて下さるお気持ちに応えるため、昨日は早くに寝て、気合いを入れて作業に入ります。

張力を下げて、

順番に弦を外していきます。

いつもより、とってもクリーニングしやすいです。

チューニングピンも抜いて、芯線部分の駒やヒッチピンの密着なども行って、準備は完了しました。
それにしても、きれいなピアノです。作業してて、何度もそう思いました。
弦を張っていきます。

作業を始めたら、迷いなく一気に張ります。二本張りのところが終って、

すべての巻線を張り終えました。

仕上げながら張っているのですが、張り終わって、チッピングして、細かくチューニングピンの高さやコキ上げ・コキ下げなど、見直して、一旦作業を置きました。
市役所とか、あちらこちらの用事を済ませて、夕方、もう一度、チッピングして、見直しました。
もちろんボン線は解消されて、どう伝えていいか、張ってるとき、張力をあげると、伸びのある音の上がり方で、特に二本張りの終わりあたりから、一本張り入ってすぐあたりの音が、おぉ~って独り言が出てしまうくらい、のびやかです。
音楽をするうえで、低音の支えは、高音を輝かせるためにも必要なので、交換させて頂いてよかったと思います。
巻線は50本弱のですが、巻線は切ったものが結果に直結するので、一瞬も気を抜かず、おっちょこちょいがでないよう、たくさん注意を払って張り終えました。
巻線も芯線も、張弦はほんとに難しくて、でも、調律師としての生涯、自分が突き詰めていきたい作業です。
この前画像をみてくださって、『これだけ張れてるんだから、十分だら、いいらぁ~』とほめて下さって、そのお方のきれいな張弦も過去に実際に見せていただいているので、素直にとても嬉しかったけど、自分には目指す完璧な張弦があるので、もっと突き詰めていきたいと思っています。
いつか誰かが、低音はあわない、と言ったけど、私は完璧に全音域揃っていて、美しい張弦をみています。
オリジナルより、というのはクリアしてて、それで十分なのかもしれませんが、自分の張弦も師匠の張弦のように、完璧に流れるように美しく張りたいです。
昔は木工何年、張弦何年、仕上げ何年、と順々に修行を重ねて、そういう方々からすると、まだまだ積み重ねるものは少なくて、それでもやりたい仕事はブレずにあります。
その時々、作業前や作業中だけでなく、仕上がった自分の仕事も、隠さずお客様にみていただいて、見られる、ということは、恥ずかしい仕事はできないので、一層きれいで完璧な仕事ができるようになりたいです。
ここのところ、いろんな兼ね合いで仕事の組み方が自分的にしっくりいってなくて、工房に来てくださるまでに張れるか、ほんとに微妙だったので、事故なく無事に張れてよかったです。
アコースティックピアノになって、音の厚みやバランスなど感じられて、やっぱり本物のピアノがいいな、と思ってくださるといいな。
折角工房に来てくださるので、ピアノを寝かせているところはあんまり見ないだろうから、しばらくこのままにしておこうと思います。
ピアノがねてて、びっくりするかな。ご家族の皆様でいらしてくださるようなので、楽しみです。
今日は朝一で江戸川区に移動、ヤマハW106Bのお客様がご一家で工房にピアノをみに来てくださいました。
とっても礼儀正しくて、とってもかわいいご姉妹で、ご主人様もお母様もピアノ寝っ転がってるピアノをみて、『新品みたいにきれい!』と仰ってくださって、嬉しかったです。
お子さん方は、ご両親が大好きなんだろうな、と感じられて、そういう温かいお家に繋いでいかれるピアノは幸せですね。
元々かなりきれいで状態も良かったのですが、巻線も張り直して、さらにきれいになったと思います。
横になったピアノと記念撮影したりしながら、今後の流れなどもお話させて頂けて良かったです。

東京からお土産も持ってきてくださって、ありがとうございます。
ピカチュウ、かわいい♪ねずみポケモンなので、ピカチュウ、好きなんです。
遠方からご帰省でお疲れのところ、皆様で来てくださって、ありがとうございました。
今日は江戸川区に移動、ヤマハW106Bの作業を行います。

一旦起こして、

起こした状態で、もう一度、弦を通したホールの見え方など再度確認して、

棚板を取り付けます。

もう一度寝かせて、作業を進めます。
ペダル窓のフェルトは、お客様のご希望の茶色にしました。

いつも取り付け方があってるのか迷うマフラーの部品と底板も取り付けて、

ピアノを起こしました。
パンチングは、ほんの少し虫食いで、フロントはクタクタなので、新しくします。

キーバックレールクロス、バランス・フロントパンチングクロスを交換しました。
棚板もきれいですね◎

とても40年ほど前のピアノには思えない感じで、

足元もピカピカです。
こんなピアノがお家に来るとか、うらやましいですね♪
都度都度、巻線のチッピングを行いながら、少ししたら、作業を進めていきます。
今日、工房でご挨拶させて頂いて、皆様のお人柄に触れて、ご依頼の時、相当な決断だった流れや話し合いの様子などもお聞かせくださっていたので、ご両親の立場、お子さんの立場、各々の決断までの葛藤などが想われて、一層、ご家族の皆様のために、このピアノをきちんとお納めしたい、と思いました。
工房では、江戸川区へ移動、ヤマハW106Bの調律を行いました。

41年ぶりの調律になるので、かなりピッチが低下してて、本格的な修理の前に、調律しながら状態を確認して、ピッチをあげておきます。
交換した巻線部はちょこちょこ引き上げていてだいぶ安定してきていて、音がしっかり響くので、これからきちんと修理していくと、かなりよくなる予感なので、作業を進めるのが楽しみです。
長距離運送されるピアノなので、より安定させて出荷したいので、気を付けて作業していきます。
鍵盤関係の修理 (ブッシングクロスの貼替、小口の貼替)

バランスもフロントも全体がなんとなくうっすら虫食いです。ほんと、うっすら。
ものすごい悩みましたが、せっかく悩みぬいてご依頼くださったので、私も悩みぬいて、やっぱり交換することにしました。

ブッシングを剥がしていきます。

低音セクションのバランスのブッシングを剝がしました。
ブッシングは、私の中でいろんなことを考えて、ずっとやるかやらないか迷っていましたが、せっかくクリーニングもして長くお待たせしているのに、お任せいただいた私が、なんとなく引っかかるところがある状態でお納めできないな、と思って、やることにしました。
大変だから迷っていたわけではないので、剥がしだすと、お盆に来てくださった娘さんたちの顔がうかんで作業は楽しくて、きれいに仕上げなくてはならないですね。
明日には剥がせる予定です。
工房では、江戸川区に移動、ヤマハW106Bの作業を行いました。

昨日の続き、まず、バランスブッシングクロスを取り除きました。

フロントも、全て取り除きました。
毎回、古いのを取り除くのに時間がかかりますが、きちんと剥がしておかないと、後々貼ったものが剥がれてきてしまうので、しっかり取り除きました。
いつの間にか少しずつ日が短くなってきてて、明日は秋分の日らしいです。
暑さ寒さも彼岸まで、というので、少しずつ過ごしやすくなったらいいな、と思います。

小口が変色していて、反ったりとかはないので、演奏には差し障りはないのですが…
どんなに外装がピカピカになっても、ここが変色していると絶対目が行ってしまうもので、運ばれてきて、ガッカリさせてしまうのが心苦しいので、小口も貼り換えることにしました。

鍵盤は、いつものようにピアノリフィニッシュの柴田さんに依頼させて頂いて、きれいに剥がしいていただきました。
きれいに剥がさないと、きれいには貼り付けられないので、いつもきれいに剥がしてくださって、ありがとうございます。

小口をすべて貼り付けました。
小口を貼り付けていたので、加工します。

やっぱ白くてきれいなほうがいいですよね◎
ブッシングを貼っていきます。

バランスと、

フロントをしっかり貼り付けました。

貼りごまを外して、深さなど、確認します。
深すぎてもダメだし、浅すぎてもダメだし、ブッシングがほつれずにきれいに切れているかとかもみます。

うっすら虫食い、そのままでもよかったのかもしれないけど、せっかく依頼してくださったので、一台一台、悔いのない状態にしたいです。

本体にいれて、ブッシングの調整はほとんどいらず、いい感じです。一回調律もしておきました。
これから修理して整調して、消音器も取り付けるので、鍵盤は外す回数もいつもより多いし、鍵盤のクリーニングは、仕上げの前にしようと思います。
アクション修理 (ジャックスプリング全交換、ファイリング、フレンジコード貼替、バットスプリング全交換、ブライドルテープ全交換)

アクションを解体します。

フレンジコードが見事に破断していて、このままでは、せっかくピアノをもっていっても、音は出るけど、ピアノの正しいタッチにはならないので、しっかり修理します。

積極的に使用していた期間には、しっかり使用されていたようなのですが、中はかなりきれいです。

バットスプリングは、折れ曲がってしまっていて、こちらも新しいものに交換します。

ファイリング、ジャックスプリング、フレンジコード、バットスプリング、ブライドルテープを交換予定です。
レッスンする中で、本物のピアノを迎え入れて応援したい、もっとピアノが上手になりたい、いう想いで相当悩んで修理して迎え入れられるので、『もっと早く運んでくればよかった』と思っていただけるくらいのピアノにできるよう、意味のある作業をしていきたいです。

製造から40年ほど経っているピアノで、きれいですが、経年劣化でスプリングも力が弱くなってして、ジャックを返す力が弱まっています。
連打性にもかかわってくるので、新しい元気なスプリングに交換します。

古いスプリングを取り除いて、ジャックとワイヤーを磨きます。

スプーンも、触るとざらっとして、ベタッとしているので、

ピカピカに磨きます。触るとツルツルで、べたべたしなくなりました!

新しいスプリングを取りつけました。

ダンパーロッドもピカピカに磨いて、

ジャックスプリングの交換が終わりました。
ダンパーレバークロスも貼り換えます。
スプーンのガサガサのせいか、削れてきつつあります。

古いクロスをしっかりきれいに取り除きます。

クロスを裁断して、新しいクロスに貼り換えました。
スプーンもロッドも磨いたので、消耗も減って、スムーズに動くと思います!
工房では、江戸川区に移動、ヤマハW106Bの作業を行いました。
ダンパーを取り付けました。

取り付けただけで、本体に合わすと、ガタガタなので、

間隔や高さ、総上げを行って、本体に合わせます。

ダンパーの作業は、ほんとに神経を使います。止音も多分大丈夫です。

ハンマーレールクロスを貼替ます。

さっぱりきれいに貼り換えました。

レール類を取り付けておきました。
ハンマー関係の修理に入ります。

破断してしまったフレンジコードや、折れ曲がったバットスプリングなど、交換します。

フレンジを外して、バットスプリング、ブライドルテープを取り除きました。
元々の状態がよかったので、、これから行うフレンジコードの交換やバットスプリングの交換で、ちゃんとしたピアノに戻ると、相当なピアノになる予感がするので、修理も楽しいです。
まずは修理の完了を目標に、作業を進めていきたいです。
房では、江戸川区に移動、ヤマハW106Bの作業を行いました。
コードが千切れてしまっています。。

古いコードを取り除きました。

新しいコードを貼りつけました!
少しずつ完成に向けて作業を進めています。完成しても、出荷から江戸川区のご自宅まで搬入されるには、少し時間がかかるのですが、10月末にはお届けできるといいな、と思っています。
工房では、江戸川区に移動、ヤマハW106Bの作業を行いました。

ちょっと汚れてしまっているので、

かたちにも気を付けて、さっとファイリングしました。

新しいスプリングをとりつけて、

ブライドルテープをも交換しました。

調律してて、フレンジコードが切れた状態でも動きが止まるものはなかったけど、スティックしてないか、一本一本、確認しながらフレンジを取り付けます。

ハンマー関係の修理が終ったので、ハンマーを取り付けます。

ハンマーを取り付けました。
間隔など見ているところですが、まだなので、明日ももう少し見ていきます。

やっと弦合わせが終りました。

ブライドルテープを取り付けました。

まずは鍵盤の調整を見直してから、粗整調を行います。
特に大きな問題もなく、決まりの良いピアノです。

しっかり調律します。
最初、相当下がっていましたが、ピッチ自体は落ちなくなってきて、修理してさらにしっかり鳴るようになりました。
低音もなぜかかなり安定してきていて、調律を重ねていくごとに伸びや厚みが出てきている感じです。ボンボンと響かなかった音が、今では空まで響いて聴こえそうな、そんな伸びやかな低音で、お孫さんのために、という想いに応えられていると思います。
元の状態もよく、流れに乗って作業できたピアノですが、終わりが見えてきました。
もう少し整調の精度を上げて整調してから、消音器を取り付けます。
本物のピアノを迎え入れられるまであと少しです。

古くなった感のあるマフラーと、

オリーブ色の鍵盤押さえのフェルトを、

新しいマフラーフェルトと、鍵盤押さえのフェルトは、ペダル窓のフェルトと同じ茶色に貼り換えました。
昨日より細かく整調します。
鍵盤の高さや深さは、特に念入りに何度も合わせて、調律をもう一度して、更にもう一度チェックして、消音器の取り付けに入ります。
消音器取り付け

今回は、ヤマハのU3タイプなので、加工されたバーがあります。
バーを切るのは、失敗できないし、切り口をきれいに加工するのも気をつかうので、ありがたいです。

バーの直線も、ヤマハはかなり精度が出ているので、元のダンパーストップレールの調整のためについていたものを参考に、すんなり取り付きました。

キーセンサーを取り付けます。非接触型のハイテクな雰囲気です。
昔つけていたのとはずいぶん変わって、最初、基盤に保護のシートが貼ってあって、この前つけた消音器にはなかったのに、ほとんど変わらないといっても、一応メーカーも違うので、剥がしていいのか分からず、そんなことをお聞きするのも恥ずかしかったけど、間違いがあったらダメなので、社長さんに電話したら、剥がしていいらしく、『また、分からなかったら、なんでも聞いてね~』と、相変わらず何年経っても優しかったです。

センサーの上に来る位置に、反射シールを貼り付けます。

ペダル周りの配線に気をつけながら、コントロールボックスやヘッドフォンをひっかける部品なども取り付けて、初期設定を行ないました。
毎回結構ドキドキするのですが、問題なく作動して、消音を解除して弾いたときも、ppも出て、ffも手ごたえあるタッチ感のままで、大丈夫でした。
消音器を取り付けると、どうしてもレットオフを広くしなくてはならないので、広くなりすぎると、ppとffが出ずらく、タッチに違和感が出るので、ただ消音器をつけるのではなく、違和感のないタッチにするため、たとえヤマハに取り付けるのでも、一番いい所を探しながら取り付けます。
無事に取り付いて、一安心です。
鍵盤のクリーニング

ワイヤーやキャプスタンが少しくすんでいるので、

一本一本、磨いていきます。

バフをかけて、

黒鍵も同じようにワイヤーとキャプスタン黒鍵を磨いて、黒ラックを塗って、きれいになりました◎

鍵盤のクリーニングが終りました。
依頼を受けることや、巻線の交換、消音器、と、遠方の納品で色んな事が想定されるので、慎重になりながらも、どれだけの気持ちで依頼してくださったのかと思うと、それがありがたくて、コツコツ作業進めて、やっと大き山を越えました。
どのピアノも、どんなになれていても、一つ一つの作業をおえるごとに、何事もなく形になってホッとするもので、消音器もついたので、少し気持ちが楽になりました。
後はパーツ磨きです。外装、久しぶりな気がします。ピカピカにしたいです。
外装パーツクリーニング

天屋根の丁番を磨きます。

自分が映りそうなくらい、ピカピカになりました!

本体に取り付けて、

音はほとんど狂ってないですが、消音器を取り付けたことで、雑音がしてないかやタッチの感じなど、確認しながら調律します。
中音はいったとこあたりは、バーとダンパーがあたってダンパーが十分に上がらなかったり、雑音したりすることがあるのです。
調律後、整調も見直して、パーツの磨きをすすめます。

最初、お引き取りしてきたとき、鍵盤蓋の長丁番の状態がものすごく悪くて。。

ビスも外れるものと、ナメてしまってとれないものがあって。
外れたビスの元の穴も、なんだか大きくなってる気がするし、24本中11本が、どうにも厳しくて、ピアノリフィニッシュの柴田さんに相談させていただくと、丁番自体はおそらく自分でとれるけど、折れて埋まったネジを取り除いて、きちんとうめきして穴を空けるのは、私ではかなり怪しいので、鍵盤蓋をおくって、治していただくことにしました。
場所が場所で、鍵盤蓋を開けると常に目にはいるところで、私がやって斜めにビスがついてしまうと、見た目もよくないので、お力を貸していただくことにしました。

ものすごくご多忙な中、鍵盤の小口の剥がしも、さっと作業してくださり、しかも、ものすごいスピードでした。
がっちりネジもしまってて、ピカピカにしてくださって、私がやっていたら、こんなにきれいに正確に仕上げることはできなかったと思います。
お忙しいところ、美しく仕上げて下さって、ありがとうございました!

鍵盤蓋の磨きは私がするので、一旦丁番を外して、磨きます。
打ち傷は治せませんが、擦り傷や汚れを落とせる限り、きれいにします。

奥丸も磨いて、

丁番の芯棒がでてきていたので、

鍵盤蓋を磨いて、新しいものに交換しました。

他のパーツも、磨いた組み立てて、消音器も再度チェックして、江戸川区に一通りの作業が終わりました。
お問い合わせから、たくさん悩んで修理を決めてくださり、巻線を交換することもあって、少し時間をおいたりしながら、お引き取りからは季節も変わってしまいましたが、どのときも、このピアノに関わっていらっしゃる皆様のお顔やお聞きした想いを忘れることはなく、どこまでやるか、どうしたいか、どうすればお届けして安心して使っていただけるか、常に問いながらのピアノでした。
遠方への納品は、輸送時のリスクもあり、依頼をお受けする自体も、悩むところでしたが、師匠の心強い後押しもあって勇気のいる一歩を踏み出すことができて、ピアノリフィニッシュの柴田さんのお力や、朝日ピアノの社長さんのご助言など、いろんな方のお力添えあって、やっと一通りの作業が終わりました。
一人で仕事をしていますが、たくさんの方がこのピアノを仕上げるにあたって、間接的に関わってくださって、本当にありがとうございました。
お客様も、その事をすごくよくわかったくださっているお方なので、そういうお方のために、自然と道がつくものなのだと思います。
あと一歩、早く仕上げたかったけど、どうしても少しでもお納めした時に不具合が出ないように、と、慎重になりすぎてしまって。。
まだ少しみていきたいので、納品まで、もう少しお時間、いただきますが、もうすぐです!
楽しみにしていてくださいね♪
仕上げ

鍵盤をあげて再度掃除をして、基盤の位置のチェックなどして、鍵盤関係の調整もみて鍵盤を戻します。

調律をもう一度行って、

整調も見直しました。

底板もしっかり掃除し直して、ペダルも磨き直して、

消音器も再度確認して、大丈夫です!

断熱パネルや防振ゴムのインシュレーターなど、一緒に持って行っていただく付属品も用意して、江戸川区に移動、ヤマハW106Bが完成しました。
お問い合わせをいただいて、会ったことない段階で修理を決めて下さって、ご帰省の際、工房にきてくださり、クリーニング・巻線の交換・修理・消音器の取り付け、とかなりしっかり作業させていただいたピアノが、土曜に江戸川区に向けて搬出されます。
遠方ということで、かなり気をつかったピアノで、喜んで頂きたくて、精一杯作業させて頂きました。
巻線の関係で、少し期間を置いたりしたので、かなり長くお待たせしてしまいましたが、約2週間でご自宅に納品される予定です。
ピアノが届くのを楽しみにしてくださっていて、あと少しです。無事に届きますように。
納品されて
江戸川区に移動、ヤマハW106Bの納品が行われました。
こちらは大雨というか豪雨で、家の前の水路は今にもあふれだしそうな勢いで、『場所こそ違うから、天気は違うだろうけど、納品はできるのかな』と気がかりだったのですが、お客様によると、江戸川区の方は、納品の少し前から雨は上がったそうです。
納品の様子なども写真でお知らせくださって、このピアノがあのお家に入るのはこれで最後で、次にピアノを動かすのは、お二人うちのどちらかがお嫁に持っていく時?ですかね。
ピアノを動かすことは、人生でもそんなにないことで、特別なことです。
電話で消音器の使い方や、不具合がないかの確認もして、消音器も、ピアノも、鍵盤の動きなどがおかしい所とかなくて、ほんとにホッとしました。
娘さんがたも大変喜んでくださって、早速たくさん弾いてくださっているようです。
『どの音もすごくよく伸びて、新品みたいです。丁寧に見ていただいて、ピカピカで音の良いピアノに仕上げていただいて、出会えてよかったです、ありがとうございました!』
と感想をいただいて、私の方が胸いっぱいです。
ピアノを続けるにあたって、電子ピアノでは限界を感じても、その時の年齢や、様々な事情のある中で、今、ピアノを運んでくるということ、そして修理や消音器の取り付けなど、かなりの御負担がある中で、ピアノを運ぶ決断をされるのには、相当な勇気が必要だったと思います。
それでもピアノを運んだのは、娘さんたちが、ピアノを好きで続けたい、というお気持ちが、日々、ピアノを弾くお姿から感じられたり、おじいさまが買ったピアノを弾きつないでいきたいお気持ちがあったからで、やれることやどこまでできるかなど、相当悩まれたことも知っているので、お受けしたからには、私でできることを精一杯、作業させて頂きました。
送られてきた写真のピアノの前に座る娘さん達がほんとにかわいくて、その場にいられなかったのが残念ですが、また来月、調律にお伺いさせて頂くのがとっても楽しみです。

会ったこともない私を信じてご依頼くださり、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします!
