今治市・ヤマハUXの作業まとめ

いきさつ

こちらは、少し前にお引き取りしてきていた、今治市・ヤマハUXのアクションです。

IMG20231030132710

解体を進めていきます。


ブライドルテープを外していくと、
IMG20231030133122
チップがボロボロに。。劣化が進んでいたのですね。

IMG20231030133459

この赤い粉があるというとは…

IMG20231030133513

バットフェルトも虫食いです。そんな気がしていましたので、大丈夫です!

IMG20231030140707

不思議とダンパーは虫食いなくて、ホッと安心しました。

しかし、鍵盤系は、かなり悲しい感じで、

IMG20231030194141

虫食い多!です。パンチングの上に…。。。

IMG20231030194433

ブッシングクロスも、バランス・フロント共に、虫食いです。

少し前に長年ご不在であったご実家に移住してこられ、ゆくゆくはお孫さんたちと暮らされるそうで、その前にずっと気がかりであったご自身のピアノを、一度見てもらいたい、ということで、点検にお伺いさせて頂きました。

ヤマハのUXは、言わずと知れた名器で、個人的にも好きなピアノうちの一つです。
一目みてUXとわかるので、一番最初にピアノのお部屋に連れて行ってくださったとき、『わぁ~UX♡』と心の声が出てしまいました。

ピアノを拝見させていただくと、全体的に虫食いで、このままお使いになるには、様々問題のある状態でした。 

いろいろとお話をお伺いすると、最初はエレクトーンだったけど、奥様が『ピアノがいい!』ということで、お父様が買ってくださったピアノだそう。
当時いろんなピアノがあった中、エレクトーンもある中、当時の最高級機種を娘さんにお求めになったということは、きっとお父様の想いがあるのではないかと思って、『お父様は何か楽器をされていたのですかね?楽器に理解があって、すごく想いがあってこのピアノを選ばれたのだと思います』と、お聞きすると、『歌はよく歌ってて…』と言いながらハッとされて、『ギターを…ギターを弾いている写真があったんです!』といろいろ思いだして、涙ぐまれていました。
きっと音楽がお好きだったお父様が、娘さんに最高のピアノでピアノを頑張ってほしかったのだと思います。

ずっと手元にはなかったけど、いつも気がかりだったことや、お孫さんがくると、楽しそうにピアノを弾いていらっしゃること、ふとみると、大人のためのピアノの本があったりして、今、時間の許すとき、ご自身がまた弾き始めたこと、そして、思いだしたお父様の想い、たくさんのお気持ちで、このピアノを治して、使っていきたいということで、その場で修理をご決断くださいました。
その時、ご主人様はいらっしゃらなかったけど、その後、奥様がお話して、修理にすんなりご理解いただき、長年連れ添った奥様の大切な想い出の詰まったピアノを、共に大切に思ってくださり、心があたたかくなりました。

そして、もう一つ、このピアノに関われることをうれしく思うことがあって。
全体的の汚れはあるものの、大きな落としキズみたいなものはあまりなく、奥様も、料理の油のことなど、様々なことを気にされてて、でも、それに反して、不自然な大きな傷があって。

IMG20231030194341

『実は昔、裏の家で火事があって、その時、家に燃え移る前に、みんなで運び出した時の傷なんです。しかも、女性だけで!これこそ火事場の馬鹿力ですね』
と、自分たちの命さえも危ぶまれるなか、近隣の皆さん総出でこのピアノを運びだして、守り抜かれたピアノだったのです。そのままだったら、水浸しで使えなくなってたり、熱で使えなくなっていたり、いろいろ思うと、『このピアノを治せるのなら、全力で治して、繋いでいく手助けをさせていただきたい』と強く思いました。

話をしていくと、縁がつながっている部分があったり、私の持ちものをみて、『もしかして、ハリネズミが好きですか?』と、さすが子供さん方の健康に携わるお仕事をされているので、様々なお気遣いをいただき、お客様に関われることが本当にうれしいです。

私のできる全部で、このピアノを、お父様が娘さんのために、とお求めになられた新品の時のように、そしてこの先賑やかになる時に、ピアノが活躍できるよう、全力で作業させて頂きます!

ジャックスプリング交換

今治市・ヤマハUXの修理を進めます。

DSC_3723

各センターピンの動きも確認しながら、パーツをきれいにして、ジャックスプリングの交換を行います。最近ジャックスプリングの交換の意味を強く感じていて、ある程度年数が経ったピアノの修理に、必要なことだと感じています。  

DSC_3724

一気に引っ張ると、ぶちっと千切れてしまうので、慎重に…
今回のは、途中までいけるっ!っていう感じなのに、最後の最後、一番下の螺旋だけ千切れるパターンで、そうなると、イケると見せかけて、千切れて『あぁ⤵』です。
周りにあるスプリングは、途中で千切れてしまったものの残骸です。。
途中千切れると穴を傷つけずにほじくり出すのが厄介で、なるべく素直に外したいです。

DSC_3727

そんな感じで穴の中の接着剤もきれいに取り除いて、ジャックもきれいにして、スプーンも磨きます。
 

DSC_3729

新しいスプリングを取り付けて、アクションに取り付けて、それを一つ一つ、作業します。


 

ダンパーロッドも磨いて、

DSC_3741

赤い粉粉をはじめ、ホコリや汚れもきれいになりました。
 

DSC_3742

完成しました!
元々、比較的きれいではあったけれど、ホコリやよごれが取り除かれると、明るいアクションになりますね◎

工房では、今治市ヤマハUXのダンパーレバークロスの貼替えを行いました。

ダンパーレバークロス貼替

DSC_3737 (1)

ダンパーロットを磨きます。

ダンパーレバークロスの貼替を行います。

DSC_3757

古いクロスを剥がします。

DSC_3758 (1)

新しいクロスを裁断して、貼り付けます。きれいに幅もぴったりです◎
 
ダンパーを取り付けました。
DSC_3759
ダンパーを触らなくても、オリジナルで結構高さとかも違ったりするので、そんなのも合わせ直します。
調律学校の時、先生が、『ダンパーは、触れないうちは触らないように。音が止まらなくなって、治せなかったら、ほんとにお客様に迷惑をおかけするから』とおっしゃっていたのを思いだして、今はもう会うことはできなくなってしまった先生が、こうやってダンパーを触って、止音不良も直せるようになっているのをみたら、びっくりするかな。
と、ちょっとしんみりしたりして、秋だから?

とかいってる場合じゃなく、作業を進めます。
ハンマーレールクロスも貼り換えます。

DSC_3760

まあこれがまた、めっちゃくちゃ接着剤が剥がしにくくて、半泣きで、なんど『このまま貼りたい…』とくじけそうになったけど、そんなことしたら、お客様の目の見れなくなるので、それは絶対にできないので、コツコツ頑張って、

DSC_3775

きれいに貼り変えました。
 

DSC_3777 (1)

レール類を取り付けて、今治市・ヤマハUXの修理は、またしばらくして再開します。

ハンマー関係 (バットフェルト貼替、フレンジコード貼替、ブライドルテープ全交換、ファイリング、バットスプリング全交換)

DSC_3926
バットフェルトは、虫食いなので、バットフェルトの交換をします。
フレンジコードは、アクションを解体しても切れなかったのですが、引っ張ると破断したので、交換することにしました。
センターピンは、今のところスティックはなく、センターピンも錆びてないので、そのままに。
ブライドルテープはチップがボロボロになっているので、交換して、バットスプリングも交換します。

解体しないと分からないこともあり、やる、やらないの判断も、ピアノや、今後置かれるピアノの環境によって、変わってきます。

DSC_3929

交換する部品を取り除きました!

DSC_3933
フレンジコードも取り除きます。

DSC_3934

時間を見つけて、少しずつ作業ができるように、今日は部品を取り除いたり、テープやコードを適切な長さに切ったり、ハンマー関係の修理の準備の日となりました。
これで合間に少しずつ作業が進められます!

工房に戻って、今治市・ヤマハUXのハンマー関係の修理を進めました。

DSC_3930 (1)

ハンマーをファイリングします。

DSC_3992

削る系の作業は、後戻りできないので、ものすっごい、神経をつかいます。

DSC_3990
バットスプリングも新しくします。
何十年もたってくると、スプリングも力が無くなってくるのは当然で、新しくして、機能を復活させてあげます。

DSC_3994 (1)

ブライドルテープも一新しました!ボロボロになったチップもこれで心配なしです!

今日作業させて頂いたピアノの点検にお伺いさせて、修理のご説明をしてお話させて頂いていた時、両方のお客様に『この修理をするのは、誰ですか?』と尋ねられました。
私がするように見えなかったのかはわかりませんが、他のお客様にもよく聞かれます。
私がさせて頂くことをお伝えすると、『それならば』とご依頼いただいて、とてもうれしいのと、お客様にとって、大切なピアノを『誰が』治すのか、は、とても重要なことなのだと思いました。
どうしてもいろんな意味で難しい塗装や、今度のYUAのアクション加工、剥がれない小口の取り外しなど、特殊なパターンはお力をお借りしていますが、それ以外は、身近なフレンジコードの貼替から、張弦、ハンマー交換なども、自分がお話して、ご依頼いただいた修理は、『しまなみpiano』の仕事も、相談もと、基本お任せくださっている嘱託先でのものも、私一人で作業します。その分、責任も私が負うことになっているので、慎重すぎて時間もかかりますが、昔工場にいた時、作業しているピアノをどんなお方が使うのか、すごく気になっていました。
今は、目の前にお客様がいて、顔の見える仕事をさせていただいているので、お客様のために作業できるのがほんとにうれしくて、『それならば』とご依頼いただけるお客様のピアノを、自分以外の誰かが作業することは、今後も絶対にないです。
時間がかかることや、待っていただくことを、お客様皆様、おおらかにとらえて下さり、せかすことなく待ってくださり、ほんとにありがたくて、だから一層、お客様に恥ずかしくない、正しい仕事で、応えたいと思っています。

DSC_3999

バットフェルトを裁断して貼り付けました。  

DSC_4000

フレンジコードも新しくしました。

DSC_4001

ハンマーとフレンジを組み立てます。
スティックしてないか念入りに確認しながら組み立てていくのですが、修理前、全くスティックしてなくて(もちろんガタでもなく)て、それでスプリングを交換したので、動きが一段上がったような、すごい戻り感となっています。今から私が楽しみなくらいの機敏な動きです!

DSC_4002

これで、今治市・ヤマハUXのハンマー関係の修理終わりました。
明日、組み立てて、ここから本番、一番虫食いの被害が大きかった鍵盤関係の修理になります。

今まで虫の痕跡を、しっかり取り除いて、新しくしていきますね!

鍵盤関係 (小口貼替、バランス・フロントブッシングクロス貼替、バランス・フロントブッシングクロス貼替)

工房では、今治市・ヤマハUの小口を剥がしました。

DSC_4061

こんな感じで、変色、変形してきてしまっています。

DSC_4066

今回は、のみでやれるタイプだったので、木部をえぐらないように、慎重に取り除きました。
小口は、ぱっと目に付くところでもあるので、きれいに仕上げていきますね!

今日の朝のお客様は、移住されてきてご自身でお仕事をされているお方で、私も『しまなみpiano』を立ち上げたばかりなので、いろいろなことを教えて下さいました。ありがとうございました。
お客様として、ではなく、自分で仕事をしているお方の温かいご助言に、様々な角度から、周りの方々のサポートや温かいお気持ちを感じる日々で、そして、ご自身で道を切り開いていらっしゃるお方とお話しできて、とても勇気のわいた一日でした。

工房では、今治市・ヤマハUXの鍵盤の作業を進めていきます。
UXは、鍵盤部分の虫食いの被害が多くて、ブッシングクロスやパンチングクロスを一新していきます!

修理前のバランスブッシングクロスです。
DSC_4058
虫食い感、強めです。。
バランスピンがあるあたりだけ、ちょっとクロスが残り気味で、ピンがあると、食べにくいのでしょうか。。

フロントは、
DSC_4059
なんか、クロス(羊毛を織物にしたもの)の織り込まれた一番上の層だけ見事に食べたような、そんな食われ方でした。こっちはピンとか関係なく、一律に食べられている感じなので、ピンの有無は関係ないのでしょうか。。虫の習性を掘り下げる勇気がありません。。

虫の謎はおいておいて、まず、古いものを取り除きます。

バランスも、
DSC_4071

フロントも、
DSC_4075
きっちり古いものを取り除きます。
そして、穴の中の虫ハウスも、一緒に取り除きます。虫食いが再発したら悲しいです。

ブッシングクロスを貼る前に、先に小口の作業を行います。

DSC_4078

昨日、剥がしておいたので、新しいものを貼り付けます。
接着が乾いたら、小口のはみ出た部分を加工します。加工は明日かな。

バランス・フロントパンチングクロスも交換します。
全体的に、ちょいちょい食べられてて、虫的に贅沢三昧だったことでしょう。。

DSC_4079

虫って、紙も食べるのですかね?

DSC_4081

分からないけど、とりあえず、このパンチングが嫌なので、同じ厚みの新しいものを仮初に交換しておきました。
本体で鍵盤の高さをあわせるに、あまり元の条件とかえたくないので…

DSC_4082

キーピンも磨いて、バランス・フロントパンチングクロスを新しくしました。
当たり前ですが、虫感ゼロで、きれいです。

虫食いの修理は日々行ってて、その後、再度虫が入ることは、今のところないけれど、毎回、また繰り返さないよう、気を付けて作業しています。
修理する側は見慣れてしまった虫の痕跡も、お客様にとっては寝耳に水で、気分のいいものではないとおもうので、元々の虫食いの痕跡は徹底的になくすよう心掛けています。

昨日貼り付けた小口の加工です。
たまに、貼り換えられた小口の貼り付けが甘く、ぽろっと取れてしまっているピアノに遭遇するので、そんなことのないよう、接着しきれているのを確認してから、作業します。

DSC_4078 (1)
こんな風にちょっとだけ、大きなサイズのものを、

DSC_4084
ぴったりのサイズに加工します。小口は、鍵盤と同じで、目に付くところなので、きれいじゃないと、かなり悪目立ちするように思います。

小口がおわったので、ブッシングクロスを貼り付けていきます。

DSC_4087

バランスも貼って、

DSC_4088

フロントも貼って、乾くのをまちます。
きれいに貼れているといいな。
仕上がりが気になって、早く明日にならないかな♪
少しずつ進めてきUXも、終わりがみえてきました。
外装をするとき、をみたらちょっと泣きそうで、大事に磨いていこうと思っています。

昨日貼り付けていたのですが、
バランスも、

DSC_4092

フロントも、
DSC_4095
きれいにぴっしり貼り付けできていて、ホッとしました。
ブッシングクロスはよくある修理ですが、貼り付けるクロスの深さとか、バランスの両のクロスが平行に貼られているか、とか、裁断面が面一できれいに切れているか、とか、ほかにも気にするポイントが多くて、まだまだ研究中です。

DSC_4091

キャプスタンと、ワイヤーを、磨く前→磨いた後。です。
案外汚れているので、これできれいになります。

DSC_4093

黒鍵も汚れているので、

DSC_4098
バフをかけて、黒ラックを塗って、さっぱりしました!

DSC_4097

白鍵も、鍵盤押さえの下になるあたりは汚れやすいので、

DSC_4100

こちらもバフをかけて、きれいになりました◎

DSC_4102

筬に入れて調整も確認して、よい感じでした◎
納品前に、もう一度念の為確認しますが、UXの鍵盤の作業も終わりました。
結構虫食いがひどくて、お客様も粉粉を見ていますが、粉粉も、虫ハウスも一切なくなりました!安心して使っていただけるようになったと思います!

外装

裏のお家が火事になったとき、近隣の奥様方で運び出され、護られたピアノですが、その際、打ち傷が所々にについてしまっていました。
DSC_4487
想い出の傷はそのままに、全体をきれいにしていくお話となっていますが、傷の付き方でポリッシャーをかけると、塗装がとれたり、傷が広がる可能性があるので、手磨きとポリッシャー、使い分けて磨いていきます。

DSC_4489

危なそうなところを見極めながら磨きます。

DSC_4436

蝶番のネジがなくなっていましたが、

DSC_4432 (1)
鍵盤蓋の内側はとってもきれいで、

DSC_4450
長蝶番も磨いて、

DSC_4451
譜面台の蝶番とネジも新しくして、磨きあがりました!

DSC_4434

鍵盤蓋の表は、汚れや打ち傷もですが、塗面の凹凸がみられ、元からこうなのか、熱で変質したのか、分かりませんが、かなり気を遣いました。

DSC_4455 (1)

一番汚れが強く、しかもちょっとポリッシャーに絡みづらく、しかも凸凹も、傷も気になって、かなり慎重に磨きました。きれいになったと思います!

DSC_4490

鍵盤押さえのフェルトは元のオリーブ色で、マフラーも新しく貼り換えました。

これで、今治市・ヤマハUXの工房での作業は終わりました。
特に磨きの作業でも、ついた傷をみて、今、こうしてピアノがあることは、命がけだったのだから、そんなピアノを修理させて頂けることが心から嬉しく、傷も、大切な想い出で、見るたびに買ってくれたお父様との想い出を想うのだと思います。修理をきっかけに想い出されたこともあるようで、嬉しそうに話してくださったから、私も大切に磨かせて頂きました。
後は、本体に合わせて、また、活躍できるよう、精一杯作業させていただきます!

お届け

お届け前日、再度ブッシングの具合や、ハンマーの間隔など、見直しておきました。
しばらくお預かりしてて、筬もひきとってたので、本体に合わせまで、緊張でした。

いろいろな兼ね合いで、お部屋の床がなかなからしくて、今あるところで仕上げることとなりました。

ピアノを前に出して裏側や棚板、底板などもきれいに掃除するのですが、掃除するのにも、お水もかなり汚れてしまうのですが、温かいお湯で何度も交換してくださって、他にも細かなお心遣いがうれしかったです。
作業が本格化すると、そっとしておいてくださり、ほんとに作業に集中できて、おもっていたよりも早く仕上げられて、どうしても納品は長時間になって、お客様のご負担となってしまうことが気がかりなので、いろいろとありがとうございました。

小口も貼り替えて、筬も外してるので、口棒にあたらないかとかみながら、先に組み立てます。
アクションをや鍵盤を入れると、お客様が、『こんななったんだ!』と、写真撮影されていました。
あるべき場所に戻せて、よかったです。お父様が買ってくれた、新品の時のようになっていましたね。

弦合わせや、高さ深さの具合をみて、色々決めて、作業を始めます。

音の狂いも大きいので、調律→第1整調→調律→整調→本調律→本整調という感じで作業を行いました。
流石にやることは多くて、無駄のないように、全速力でした。

DSC_5685

作業中も何度か写真を撮影されたり、『すごい…』と、呟かれたり、ピアノに想いがあることが伺えて、それが嬉しかったです。

ペダルも磨いて、『ピカピカになってる!』と、喜んでくださり、無事に作業が終わって、ホッとしました。
ご事情で長く預かることとなっていましたが、その長かった期間を忘れるくらい、最後、晴れやかなお顔で、やっとピアノが治って、お父様への想いや、これからのこととか、きっと気がかりだったピアノがちゃんと治って、ピアノとともに、新しい生活へ向かっていけますね。

最後、今後のピアノの管理の仕方などをご質問いただき、『修理して終わり』ではなく、想い入れがあって修理をされて、これからも活躍されていくピアノで、お客様から積極的に、熱心にピアノの管理についてご質問いただけたことが嬉しく、いつも修理するときは、その後もピアノが大切にされて、活躍して、幸せな時間を過ごせるお手伝いがしたいと想っているので、このピアノで、ご自身やお孫さんなどか、楽しく音楽できたらいいな、と心から思います。

いろいろな記憶が想い出されて、修理を決めてくださり、ありがとうございました!
皆さんによってまもられたピアノを、かつてのお父様の想い出と、これからはお孫さん達と、さらにいろいろな想い出をつくっていただけるとよいな、と想います。

今後ともよろしくお願いいたします!

DSC_5687-EDIT